MACスキャナはお使いのNICで設定されたIPアドレスにバインドされます。例えば、IPアドレス192.168.1.2/24を利用して、ネットワークにアクセスしている場合、MACスキャナは、お使いのNICから読まれた情報によって、IP範囲192.168.1.0/24しかスキャンできないことになります。

MACスキャナは、ARPプロトコルによって動作します。ご承知のように、ARPはIPヘッダーのないプロトコルで、ルータ（ゲートウェイ）やL3スイッチのようなレイヤ3つのデバイスを横切って行くことができません。また、皆さんがご存知のように、異なるIP範囲（ネットワーク）の間の通信はゲートウェイによって処理されなければなりません。その結果、MACスキャナは異なるネットワークでは機能することはできません。これはプログラム自体の欠点というより、むしろ技術的に実現不可能といったほうがよいでしょう。

これは常に起こることです。通常、ユーザーは、1のNICで複数のIPアドレスを設定することができますが、一つのNICに1つのIPアドレスだけが割り当てられることができます。例えば、複数のIPアドレスを追加して、自分自身を指定できます。そして、Microsoft Windows OSの高度なTCP/ IP設定で一つ以上のゲートウェイを追加することもできます。

もう一つの場合、仮想マシンがシステムにホストされ、そして、物理NICにブリッジされる場合、仮想マシンはネットワークに使われることになります。そして一部の仮想マシンは、単一のMACアドレスを介して、複数のIPアドレスを使用します。

Fまたは他の値で始まっているMACアドレスもあります。そのようなMACアドレスはブロードキャストやマルチキャストで、宛先アドレスとしてしか表示されません。MACスキャナは、ブロードキャストドメイン内のアクティブなIPアドレスと対応するMACアドレスを見つけるように設計されているため、リストされた各MACが物理デバイスに属する必要があります。データを送信するソースとして使用できるMACアドレスだけがリストされるのです。

数百のホストをスキャンした後、一つの MACにホストされる複数のIPが存在する場合、フレーム内にそれ以上のエントリが記載されているかもしれません。その中から適切な情報を見つけるのは、巨大な仕事になります。「検索」は、マッチツールとしてだけで機能し、インポートされた内容と一致した全てのコンテキストを見つけ出します。そして、スキャンした後にしか動作できないことに注意してください。これがインポートされた条件と一致したものが何も検索されていない一つの理由です。

バージョン1.0では、データを読み込み可能なファイル形式にエクスポートすることがサポートされていませんが、MACスキャナ2.0 Proは、データをエクスポート、さらにインポートすることをサポートしています。これはデータ管理上、強力なインターフェース提供になります。

各NICのMACアドレスにおける最初の24ビットは、各NICメーカーに割り当てられたもので、各メーカーを代表しています。MACスキャナはその最初の24ビットに関するデータベースを利用することによって、各NICメーカーを特定します。しかしデータベースが時に従い、更新し、新しい値も新しく出てきたメーカーに割り当てられます。できるだけ早くデータベースを更新することは保証できますが、各製品にはリリーススケジュールがあります。いつもデータの同期を維持することは不可能だということにご了承ください。