遅いネットワークは普通に見られる現象です。遅いネットワークを引き起こす原因の多様性のため、遅いネットワークのトラブルシューティングを行うことは、日常のネットワーク管理に於ける最も一般的で厄介な仕事の一つです。
解析によると、遅いネットワークの主な理由は以下の通りです
遅いネットワークが発生する時、その原因をどのように早く突き止められますか?ネットワークアナライザーを使用してパケットを取得して解析することは良いアイデアです。
遅いネットワークの詳細な解析ネットワークアナライザーはスニーファーモードで動作し、リアルタイムでネットワークコミュニケーションをキャプチャし解析をすることができます。解析後、スローネットワークの原因を見つけることができます。ここではColasoft Capsaを使用します。
次の表に、遅い原因とそれによる Colasoft Capsa GUI (Graphical User Interface) に表示される遅いネットワークの現象、その解決策を示しています。
遅い原因 | その現象 | 解決策 |
ループバック | パケットタブにあるパケットを何回も再送信。フィールドの値が同じ。例えば、IP Identification, TCP sequence number, TCP ack-number等が同じある。明らかにネットワークの使用が増大する。 | スウィチングデバイスのチェック。直接2つのポートを接続しているラインを引き抜く。 |
膨大なブロードキャストマルチキャスト転送 | パケットタブにある膨大なブロードキャストマルチキャストパケット。 ブロードキャストマルチキャストの回線使用量がサマリータブにある全回線使用量の20%を超えている。 |
再送信しているパケットを特定し、送信元のMACアドレスを見て、問題のホストとの接続を切り離す。 |
ウイルス攻撃 | 同じ送信元のMACアドレスで同じ送信先のポート番号だが、異なる送信先のアドレスを持ち、しかも短時間に沢山の接続が行われている。 | これらの接続されている送信元のアドレスを見て、疑わしいホストを切り離す。 |
遅いサーバーからのレスポンス | パケットタブに於いて、TCPの3ウエイハンドシェイク処理に関してSYN/ACK応答時間が長すぎる。 | サーバの設定を調整し、パラメータの最適化をする。 |
膨大な数のクライアント | ノードエクスプローラ、物理エンドポイントタブとIPエンドポイントタブに膨大な数のノード。 | ネットワーク設定を高機能化する。 |
遅いアプリケーションのレスポンス | パケットタブにおいて、パケットのアプリケーションに対する応答時間が長すぎる。 | サーバーの設定を調整し、パラメータの最適化をする。 |
エラークライアントマスク | パケットタブにおいて、第2層を通して転送されるべきデータが第3層を通して再送信されている。 | IPアドレスを変更し、クライアントをマスクする。 |
遅いネットワークを引き起こす原因の多様性のため、ネットワーク動作を保障する完璧な方法はありませんが、ネットワークアナライザーを使用して、遅いネットワークの原因を即座に見つけることができます。この様にしてネットワーク管理の効率を大幅に高めることができます。