遅いネットワークの原因の解析

遅いネットワークは普通に見られる現象です。遅いネットワークを引き起こす原因の多様性のため、遅いネットワークのトラブルシューティングを行うことは、日常のネットワーク管理に於ける最も一般的で厄介な仕事の一つです。

解析によると、遅いネットワークの主な理由は以下の通りです

  1. ループバック
  2. ブロードキャスト/マルチキャストストーム
  3. ウイルス攻撃
  4. サーバーのスローレスポンス
  5. 膨大な数のクライアント
  6. アプリケーションのスローレスポンス
  7. エラークライアントマスク

遅いネットワークが発生する時、その原因をどのように早く突き止められますか?ネットワークアナライザーを使用してパケットを取得して解析することは良いアイデアです。

遅いネットワークの詳細な解析

ネットワークアナライザーはスニーファーモードで動作し、リアルタイムでネットワークコミュニケーションをキャプチャし解析をすることができます。解析後、スローネットワークの原因を見つけることができます。ここではColasoft Capsaを使用します。

次の表に、遅い原因とそれによる Colasoft Capsa GUI (Graphical User Interface) に表示される遅いネットワークの現象、その解決策を示しています。

遅い原因 その現象 解決策
ループバック パケットタブにあるパケットを何回も再送信。フィールドの値が同じ。例えば、IP Identification, TCP sequence number, TCP ack-number等が同じある。明らかにネットワークの使用が増大する。 スウィチングデバイスのチェック。直接2つのポートを接続しているラインを引き抜く。
膨大なブロードキャストマルチキャスト転送 パケットタブにある膨大なブロードキャストマルチキャストパケット。
ブロードキャストマルチキャストの回線使用量がサマリータブにある全回線使用量の20%を超えている。
再送信しているパケットを特定し、送信元のMACアドレスを見て、問題のホストとの接続を切り離す。
ウイルス攻撃 同じ送信元のMACアドレスで同じ送信先のポート番号だが、異なる送信先のアドレスを持ち、しかも短時間に沢山の接続が行われている。 これらの接続されている送信元のアドレスを見て、疑わしいホストを切り離す。
遅いサーバーからのレスポンス パケットタブに於いて、TCPの3ウエイハンドシェイク処理に関してSYN/ACK応答時間が長すぎる。 サーバの設定を調整し、パラメータの最適化をする。
膨大な数のクライアント ノードエクスプローラ物理エンドポイントタブとIPエンドポイントタブに膨大な数のノード。 ネットワーク設定を高機能化する。
遅いアプリケーションのレスポンス パケットタブにおいて、パケットのアプリケーションに対する応答時間が長すぎる。 サーバーの設定を調整し、パラメータの最適化をする。
エラークライアントマスク パケットタブにおいて、第2層を通して転送されるべきデータが第3層を通して再送信されている。 IPアドレスを変更し、クライアントをマスクする。
結論

遅いネットワークを引き起こす原因の多様性のため、ネットワーク動作を保障する完璧な方法はありませんが、ネットワークアナライザーを使用して、遅いネットワークの原因を即座に見つけることができます。この様にしてネットワーク管理の効率を大幅に高めることができます。

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