最新バージョンのCapsaネットワークアナライザーには、インスタントメッセージアクティビティを監視する機能が付いています。この機能によって、インスタントメッセージのリアルタイム監視が可能になり、インスタントメッセージの詳細情報をローカルディスクへ自動的に保存することができます。10代のお子様がいるご家庭では、お子様の安全性や間違った方向に進んでいないことを確保するために、子供が誰とチャットをしているのか、どのような会話をしているのか等、彼らのオンラインアクティビティについて把握しておくことがとても重要です。また、企業が従業員の業務効率を確保するには何らかの手段が必要であり、誰がMSN & Yahooメッセンジャーで仕事に関係のない話をしているのかを知ることもその手段の一つです。ここでは、Capsa を使用してインスタントメッセージアクティビティを監視し、ローカルディスクにメッセージを保存する方法をご紹介します。
解析プロフィールをダブルクリックしただけでは、MSN、Yahooのどちらの監視も有効になっていません。そのため、インスタントメッセージを監視するには、まず解析プロフィールのIM解析モジュールを有効にする必要があります。
図1:ネットワークのプロフィール
IMメッセージを監視するだけのために新たな解析プロフィールを作成する場合は、このセクションのどこかで右クリックし、コンテキストメニューから「新規作成」を選択し、MSNとYahoo解析モジュールのみを有効にします。
図2:IM解析モジュール
そして、「確定」ボタンをクリックし、設定を完了させます。では次に大きな「Start」ボタンをクリックしてキャプチャを開始してみましょう。
メインプログラムが起動すると、IMの監視結果があるログタブに移動してください。このタブでは、チャットが行われた時間、送信者や受信者のアカウント等の情報が含まれた、MSNログとYahooログの2つのIMログを確認することができます。
Capsa はネットワークセグメントのあらゆるIMアクティビティを監視するだけでなく、それらの記録をcsvファイルに保存することもできます。「エクスポート」アイコンをクリックして、ファイルに名前を付けてください。このcsvファイルをエクセルで開き、より高度な解析を実行することができます。
図3:監視されたMSNメッセージ
では、コンピューターのそばにいなかった場合、Capsa はメッセージをファイルに自動保存してくれるのでしょうか。もちろん答えは「はい」です。「ログの保存」アイコンをクリックすると、新しいダイアログボックスが現れ、「ログをディスクに保存」にチェックを入れると、メッセージが自動的に保存されます。なお、さまざまの分割単位で複数のファイルに保存することができます。例えば、プレフィックス名を付けてログを1日単位で1つのファイルに保存することができます。また、最新のファイルのみを保存したい場合は、「最新のファイルを保存」にチェックを入れて「30」と記入すれば、毎日のメッセージがファイルにアウトプットされ、直近30日分のメッセージのみが保存されます。上述の通り、ネットワーク上でやり取りする全てのメッセージがログファイルに記録されます。
図4:ディスクへのメッセージ保存