ベースライン解析

nChronos 5.2はベースライン解析機能を提供します。nChronosトレンドチャートで、ベースラインタイプを選択することで、ベースラインは自動的に生成・表示されます。トレンドチャートはトラフィック、帯域幅利用率、パケット、およびブロードキャストパケットに基づくことができます。

そして、nChronos 5.2はベースラインアラームを提供します。ユーザーはベースラインから偏差閾値を設定することで、ベースラインアラームを定義することができます。ベースライン値が閾値条件と一致した場合、ベースラインアラームはトリガーされ、アラームウィンドウに表示されます。ベースライン解析を利用して、ネットワーク管理者は現在ネットワークトラフィックを履歴のネットワークトラフィックを比較することによって、ネットワーク異常の特定をより簡単にすることができます。

ホワイトリスト/ブラックリストアラーム

nChronos 5.2はホワイトリストアラームとブラックリストアラームを提供します。両方ともサーバーIP、サーバーポート番号、クライアントIP、アプリケーションとプロトコルに基づき、定義されています。キャプチャーされたセッションがブラックリストに一致している、あるいはホワイトリストに一致しない場合、ブラックリストアラームまたはホワイトリストアラームはトリガーされます。ホワイトリストとブラックリストアラームを利用して、異常ネットワークアクセスを効率的に特定することができます。

TCPトランザクション解析

nChronosの旧バージョンでは、HTTPプロトコルに基づき、トランザクション解析を提供します。nChronos 5.2では、TCPに基づくトランザクションは解析されることができます。nChronosはトランザクションウィンドウを提供し、トランザクション名、トラフィック情報、成功率、レスポンス時間、クライアント側とサーバー側に関する関連情報、トランザクションログ、およびトランザクションコンテンツを含め、すべてのトランザクションの詳細情報を表示します。

ユーザーは実際のネットワークアプリケーションに応じて、アプリケーション層のプロトコルフィールドに基づき、TCPトランザクションを定義することができます。nChronosはトランザクションパフォーマンスを監視し、トランザクションコンテンツを記録することで、ビジネス解析とアプリケーションパフォーマンス解析のための基準値を提供します。

ネットワークセグメントグループ解析とアプリケーショングループ解析

nChronosでは、ネットアークセグメントグループ解析を利用して、複数のネットワークセグメントをグループ分けし、そしてセグメントグループに基づき、トラフィック統計を行うことができます。アプリケーショングループ解析では、複数アプリケーションを一つのタイプにグループ分けし、そしてアプリケーショングループに基づき、アプリケーショントラフィック統計を行うことができます。ネットワークセグメントグループビューとアプリケーショングループビューが利用可能となります。

例えば、ある銀行のWANアクセスネットワークリンクに対して、ユーザーはネットワークセグメントグループ特徴を利用して、ブランチとサブブランチのトラフィック統計を行うことができます。

nChronos 5における新機能

HTTPパケットの再構築

Colasoft nChronos 5はHTTPパケットの再構築機能を提供し、エンドポイントが訪問したウェブページを完全に再構築することができます。興味を持っている時間範囲を選択し、あるIPアドレスを選択して、「HTTPパケットを再構築」をクリックすれば、nChronosはURL、クライアントとサーバーIP、およびアクセス時間を含むその時間帯で、そのIPが訪問していたウェブページ情報を表示します。あるURLをクリックして、関連ページとオリジナルコードが表示されます。アプリケーション「Web」を右クリックし、「HTTPパケットを再構築」をクリックして、その時間帯で訪問されたすべてのページが表示されます。

パケットリプレイリンク

Colasoft nChronos 5はパケットリプレイリンクを提供し、パケットファイルを解析するルール設定することができます。リプレイリンクは帯域幅の設定、アラーム、ネームテーブル、セグメント設定などを含め、キャプチャーリンクとまったく同じ機能を持っています。nChronosサーバーまたはColasoft CapsaやWiresharkなど他のプログラムに保存されたローカルフォルダからパケットファイルをリプレイ解析することができます。

エキスパートアナライザでクイックデコード

ネットワーク異常の根本的な原因を特定するには、特にネットワークまたはアプリケーション関連の問題を特定するには、時には詳細な証拠を参照する必要があります。nChronos 5を利用して、エキスパートアナライザを完全に起動しないで、パケットの詳細情報を迅速に確認することができます。興味のあるトラフィックを選択し、「パケットをデコード」をクリックすれば、エキスパートアナライザをロードし、プロトコルフィールドまでパケットをデコードすることができます。

VXLAN 解析

Colasoft nChronos 5はVXLAN解析をサポートしています。ユーザーはVXLAN IDに基づき、仮想インターフェースを定義することができます。異なるVXLANチャネルからのデータは一つのネットワークリンクからのように解析されることができます。VXLAN ID、トラフィック情報、TCPパケットデータなどを含むVXLAN統計を表示するために、VXLANビューを提供します。ユーザーはあるVXLANアイテムをアプリケーションとIPアドレスにドリルダウンすることができます。

統計情報をグラフで表示

Colasoft nChronosは様々な統計情報を提供し、統計ビューに表示します。いくつかのクリックによって、統計情報をグラフで表示することができます。ツールバーにおける「グラフを生成」アイコンをクリックすることで、すべてのデータはtopチャートで表示されます。チャートのtop数とサンプルフィールドを変更することができます。またグラフは、円グラフと棒グラフの間に取り換えることができ、ローカルに保存されることもできます。統計に戻りたい場合、「グラフを生成」アイコンをもう一度クリックすればよいのです。

一時的レポートを生成

以前のバージョンでは、レポートを生成するには、レポートウィンドウに移動し、レポートモジュールを選択する必要があります。しかし、nChronos 5では、一時的なレポートを生成することができます。すべての統計ビューにおけるデータはレポートとして生成されることができます。一時的なレポートを生成するには、ツールバーにおける「レポートを生成」アイコンをクリックして、興味のあるフィールドを選択すればよいのです。一時的なレポートでも、レポート時間を選択し、レポートデータを履歴データと比較して、任意Eメール受信者にレポートを送信することができます。

ネットワークセグメント間統計

ネットワークは様々なサブネットが含まれています。通常、我々はサブネットをネットワークセグメントと呼びます。nChronosでは、単一IP、複数IP、またはサブネットに基づき、ネットワークセグメントを定義することができます。これらのネットワークセグメント間の通信トラフィックは計算されることができます。二つのセグメント間の通信を表示するために、Colasoft nChronos 5はセグメント間統計ビューを提供します。このビューを利用して、セグメント間ではどんなアプリケーションとプロトコルが実行されているか、一目だけでわかります。さらに、通信をIPセッションとTCPセッションまでドリルダウンすることができます。

高度なフィルタービュー

統計ビューには、たくさんのデータがあるので、興味を持っているものを確認することは容易ではありません。Colasoft nChronos 5は高度なフィルターを提供し、論理的組み合わせた複数フィルター条件に基づき、新しいビューを生成することができます。新たに生成されたビューは、ドリルダウン、エキスパートアナライザでの解析、グラフの生成、レポートの生成、パケットのダウンロードなどを含め、元のビューのすべての機能を提供します。既存のフィルタービューに基づき、また他のフィルタービューを生成することができます。生成されたフィルタービューは、コンソールを閉じる場合、自動的にnChronosコンソールに保存されます。

nChronos 4.3における新機能

サービスポート監視

サービスポートを監視・解析するために、nChronos 4.3はポートビューとサービスアクセスビューを提供します。ポートビューはIPアドレス+TCP/UDPサービスポートに基づき、統計を計算します。nChronosの並べ替え機能と合わせて、ユーザーは、どのサービスポートがネットワークで実行しているか、そしてどのIPアドレスのために実行しているかを簡単に確認することができます。またポートビューは、アプリケーション、アップリンクとダウンリンクトラフィック、サービスアクセス時間などを含む、サービスポートの他の情報も提供します。サービスアクセスビューはサーバーとクライアントIP、ポート番号、およびアプリケーションなどに基づき、統計を計算します。各サービスポートのサクセス詳細情報を提供します。サービスポートを特定のサービスアクセスセッションまでドリルダウンすることができます。

VLANとVPN仮想リンクをサポート

nChronos 4.3 VLANとMPLS VPNを含む仮想リンクをサポートしています。ユーザーは仮想インターフェースを追加し、追加された仮想インターフェースに基づき、ネットワークリンクを設定することができます。VLANビューはVLAN IDに基づき、トラフィック統計を表示します。An MPLS VPNビューはAn MPLS VPNラベルに基づき、トラフィック統計を表示します。nChronosネームテーブル機能と合わせて、ユーザーはVLANとMPLS VPNのために、別名を追加することができます。

ミリ秒解析

ミリ秒解析、1ミリ秒精度のトラフィック解析を提供します。これはトラフィックバーストに関心があるユーザーにとって非常に重要です。Colasoft nChronos 4.3はミリ秒トラフィック統計とミリ秒におけるトラフィックアラームを提供します。ユーザーは必要に応じて、任意ミリ秒におけるトラフィックアラームを定義することができます。ミリ秒解析ウィンドウはリアルタイムにミリ秒トラフィック統計のトレンドチャートを表示します。

マルチセグメント解析

大きなウェブサイトからの応答が時には非常に遅いことがあります。そのウェブサイトのボトルネックを見つけるには、ウェブサイトの各リンクを解析する必要があります。Colasoft nChronos 4.3はマルチセグメント機能を提供し、二つ以上のネットワークセグメントでキャプチャーされた同じセッションのデータを相関解析し、パケットロス、ネットワーク遅延、および再送信など、解析結果をグラフィカルに表示します。その機能を利用して、ボトルネックがどこに発生していたか可視的確認することができます。マルチセグメント解析ウィンドウは監視されたリンクのトラフィックトレンドを表示するタイムウィンドウを提供します。マルチセグメント解析のセッションを選択する際に、他のネットワークリックが同じセッションを持っている場合、このセッションは自動的に選択され、ハイライト表示されます。

マルチセグメント詳細解析ウィンドウは詳細な解析結果を表示し、マルチセグメントを流れるセッションフローを可視化します。あるパケットをクリックすると、関連パケットはハイライト表示され、パケット間の時間差も表示されます。さらに、パケットデコーディングパネルには、そのパケットの詳細なデコーディング情報が表示されます。

ストレージフィルター

nChronos 4.3は設定されたフィルタールールと一致したパケットだけを保存するストレージを提供します。ユーザーはIP/MACアドレス、ポート番号、プロトコルタイプ、パケットサイズなどに基づき、フィルタールールを定義することができます。フィルターに加えて、ストレージフィルターは、必要でない部分を切り捨てて、指定されたサイズでパケットを保存する機能を提供します。ストレージフィルターを利用して、興味のあるパケット、さらに最初のいくつかのバイト数を保存することができます。これはストレージスペースを節約し、敏感内容への接触を避けることができます。

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