ネットワーク問題、特に断続的なネットワーク問題をトラブルシューティングするのは非常に困難です。ネットワーク問題はいつもランダムな時間またはランダムな時間帯に発生しているので、必要な情報をキャプチャーし、それを検出・トラブルシューティング・解決するのは、非常に難しいです。

ネットワークアナライザはネットワークデータフローにおける問題点を明らかにすることができますが、普通一度に一つのネットワークリンクの解析に限定され、複数ネットワークセグメントの同時解析機能を持っていません。

Colasoft nChronosはマルチセグメント解析という巧妙な機能を搭載し、ITネットワークエンジニアと管理者のために異なるリンクのパフォーマンスを比較する簡単な方法を提供します。ITエンジニアは比較によってリンクの問題をトラブルシューティングすることでネットワークパフォーマンスを向上させることができます。

マルチセグメント解析は異なるリンクを経由するセッションの比較解析を提供することで、パケットロス、ネットワーク遅延、データ再送信などの情報を抽出します。

まずはnChronosコンソールを開き、リンク解析ウィンドウにおけるタイムウィンドウで時間範囲を選択し、下のIPセッションビューまたはTCPセッションビューであるセッションを右クリックします。ポップアップされたメニューで「マルチセグメント解析」をクリックすることで、マルチセグメント解析ウィンドウを開きます。

Troubleshoot Network Delay

マルチセグメント解析ウィンドウで最大で3つのリンクを選択し、マルチセグメント解析のセッションを選択します。

マルチセグメント解析のセッションを選択した後、他のネットワークリンクに同じセッションを持っている場合、そのセッションは自動的に選択され、ハイライトされます。今回の例では二番目のリンクには、一番目のリンクに選択されたセッションを持っていないので、二番目のリンク部分ではデータが何も表示されません。

Troubleshoot Network Delay

次に「解析を開始する」ボタンをクリックして、マルチセグメント解析を開始します。マルチセグメント解析詳細解析ウィンドウは下図のように表示されます。

Troubleshoot Network Delay

マルチセグメント詳細解析ウィンドウの左側はパケットロス、ネットワーク遅延などのパラメータ統計を提供し、右側はタイムシーケンス図とパケットデコーティングパネルを提供します。

左のパネルは、アップリンクとダウンリンクのパケットロス、アップリンクとダウンリンクのネットワーク遅延、アップリンクとダウンリンクの再送信、アップリンクとダウンリンクのTCPフラグなどの統計情報を提供します。

タイムシーケンス図は一番上にあり、セッション時間を横軸にして、ネットワークリンク間でのパケット転送を表示します。

タイムシーケンス図におけるパケットをクリックすると、パケットデコーディングパネルには、そのパケットの詳細なデコーディング情報が表示されます。

Colasoft nChronosマルチセグメント解析機能を利用して、二つ以上のネットワークリンク間のパフォーマンスを迅速に比較することができます。

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